はじめに 突然の別れ、その時に何をすべきか?
親の死は、誰にとっても大きな悲しみと衝撃をもたらします。
その一方で、亡くなった直後から「やらなければならない手続き」は次々にやってきます。
「何を優先すればいいのかわからない」
「手続きが多すぎてパニックになる」
そんな状況に陥らないように、この記事では「親が突然亡くなったときにやるべきこと」を10項目にまとめ、初心者でもわかりやすく・落ち着いて対応できるように解説していきます。
【チェックリスト】まずは全体の流れを把握しよう
やること | タイミングの目安 |
---|---|
① 死亡確認と医師の診断 | すぐに |
② 親族・関係者への連絡 | 当日中〜翌日 |
③ 葬儀社の手配と葬儀の準備 | 2〜3日以内 |
④ 死亡届の提出と火葬許可証の取得 | 7日以内 |
⑤ 健康保険証・年金等の返却 | 14日以内 |
⑥ 相続人の確認と遺言書の有無の確認 | 葬儀後〜1ヶ月程度 |
⑦ 遺産の調査と財産の把握 | 1〜3ヶ月以内 |
⑧ 相続放棄や限定承認の検討 | 3ヶ月以内 |
⑨ 相続税の申告・納税 | 10ヶ月以内 |
⑩ 名義変更などの各種手続き | 順次実施 |
① 死亡確認と医師による死亡診断書の取得
親が自宅で亡くなった場合は、かかりつけ医または救急で医師を呼ぶ必要があります。
医師に死亡確認をしてもらい、「死亡診断書」を発行してもらいます。
- 病院で亡くなった場合は、医師が自動的に対応してくれます。
- 事故や不審死などの場合は、警察の対応や検視が入ることもあります。
死亡診断書は、後の手続きの起点となる超重要書類です。大切に保管しましょう。
② 親族・関係者への連絡
ご家族や近しい親族、友人、勤務先など、必要な人に連絡をします。
- 電話やメールで簡潔に連絡
- 連絡リストを作っておくとスムーズ
- 葬儀の予定が未定でも、「追って詳細をご連絡します」でOK
連絡は早すぎず、遅すぎず。自分の心の準備も大切に。
③ 葬儀社の手配と葬儀の準備
葬儀をどう行うかを決め、葬儀社に依頼します。
最近は、家族葬・直葬(火葬のみ)など、さまざまな形式があります。
- 故人の希望があればそれを尊重
- 事前に資料を比較して選ぶと安心
- 費用は数十万円〜数百万円と幅がある
葬儀社は「すぐ来てくれる業者」が基本。24時間対応のところが多いです。
④ 死亡届の提出と火葬許可証の取得
医師からもらった死亡診断書をもとに、死亡届を市区町村役所へ提出します(提出期限:死亡後7日以内)。
- 提出は、通常は喪主や親族が行います(葬儀会社が代行してくれることもある)
- 同時に「火葬許可証」も発行されるので、これがないと火葬できません
死亡届は通常、葬儀社が代行してくれることが多いです。
⑤ 健康保険証・年金などの返却手続き
死亡後14日以内に必要な主な公的手続きです。
- 健康保険証の返却(国保・社保)
- 後期高齢者医療被保険者証の返納
- 国民年金・厚生年金の受給停止手続き
- 介護保険証の返却
手続き先は役所・年金事務所など。死亡届と一緒に進めると効率的です。
⑥ 相続人の確認と遺言書の有無を調べる
葬儀が終わったら、少し落ち着いて相続手続きに向けた準備を始めます。
- 遺言書があるか確認(自筆・公正証書など)
- 家庭裁判所での検認手続きが必要なケースも
- 相続人を確定するために戸籍謄本を集める
遺言書があると、相続手続きがスムーズになることが多いです。
⑦ 遺産の調査と財産の把握
相続財産には、プラスの財産(預貯金・不動産・株など)とマイナスの財産(借金・ローンなど)があります。
- 銀行、証券、不動産の調査
- 借金や未払い金の有無も確認
- 重要書類・通帳・キャッシュカードなどを確認
調査には時間がかかるので、なるべく早めに着手しましょう。
⑧ 相続放棄・限定承認を検討する(3ヶ月以内)
もし財産より借金が多かった場合などは、相続放棄や限定承認を選ぶこともできます。
- どちらも家庭裁判所に申述が必要
- 申請期限は「死亡を知ってから3ヶ月以内」なので要注意!
- 専門家(弁護士・司法書士)への相談をおすすめ
放置してしまうと、自動的に相続を承認した扱いになるため注意。
⑨ 相続税の申告・納税(10ヶ月以内)
相続財産の総額が基礎控除額(3000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合、相続税の申告・納付が必要になります。
- 税務署に申告する期限は「死亡後10ヶ月以内」
- 必要に応じて税理士へ依頼
- 生前贈与の有無もチェック
納税は現金一括が原則。事前に準備や節税対策があると安心です。
⑩ 名義変更や解約などの各種手続き
最後に、相続が完了した財産の名義変更や、不要な契約の解約を行います。
- 不動産の名義変更(法務局)
- 銀行口座・証券口座の名義変更
- クレジットカード・携帯電話・光熱費などの解約
「故人名義」のままにしておくと後々トラブルになるため、早めに進めましょう。
まとめ 突然の相続、落ち着いて一つずつ対応を
親が突然亡くなったとき、悲しみの中でも多くの実務が押し寄せてきます。
でも、あらかじめ流れを知っておくことで、少しでも落ち着いて対応することができます。
最後にもう一度、チェックリストを再掲!
【相続の流れ】
☑ 死亡診断書をもらう
☑ 親族・知人に連絡する
☑ 葬儀社を手配し、葬儀を行う
☑ 死亡届を出す
☑ 保険証や年金を返却する
☑ 遺言書の有無を確認
☑ 財産・借金を調べる
☑ 相続放棄・限定承認を考える
☑ 相続税を申告・納税
☑ 名義変更・解約手続きを行う

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