自動車を譲り受けたとき、名義変更(移転登録)をしないと、法律上の所有者が前の持ち主のままになってしまいます。
これを放置すると、車検の更新や自動車税の支払いに支障が出るだけでなく、トラブルのもとになることもあります。
この記事では、山口県で普通車を譲り受けた方向けに、「山口運輸支局」での普通車の移転登録手続き(ナンバー変更なし)の流れと、事前に準備する必要書類について、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
1. 山口運輸支局とは?

山口県内に住所のある方が普通車の移転登録(名義変更)を行う際に訪れるのが「山口運輸支局」です。
山口県内全域を管轄しており、山口・下関ナンバーの車に関する登録業務を担当しています。
2. 移転登録とは?どんなときに必要?
移転登録とは、自動車の所有者を変更する手続きのことです。以下のような場合に必要になります。
- 中古車を個人から購入した
- 親族から車を譲り受けた
- 離婚や相続により名義を変えることになった
所有者が変われば、税金や責任も新しい所有者に移るため、速やかに名義変更を行うことが重要です。
3. 移転登録の事前準備 必要書類一覧
山口運輸支局に行く前に、まず必要書類を揃えましょう。
(1)譲渡人(元の所有者)が用意する書類
書類名 | 備考 |
---|---|
車検証(自動車検査証) | 原本。現在の登録内容を確認します |
譲渡証明書 | 実印での押印が必要。日付や車台番号も記入 |
印鑑証明書 | 発行後3か月以内のもの |
(2)譲受人(新しい所有者)が用意する書類
書類名 | 備考 |
---|---|
印鑑証明書 | 発行後3か月以内 |
委任状(必要な場合) | 手続きを代理人に依頼する場合のみ |
住民票(車検証記載の住所と異なる場合) | 本人申請なら基本的に不要 |
(3)共通で必要な書類
書類名 | 備考 |
---|---|
申請書(OCR1号様式) | 山口運輸支局で入手可能/黒インクで記入 |
手数料納付書 | 山口運輸支局で入手可能。収入印紙を貼る |
自動車税・環境性能割申告書 | 12番窓口で記載・提出 |
車庫証明書(保管場所証明書) | 管轄の警察署で取得。発行から1か月以内有効 |
4. 山口運輸支局での移転登録の流れ(ナンバー変更なし)
書類が揃ったら、いよいよ山口運輸支局での名義変更手続きに進みます。以下の順番で手続きを行います。
①【11番窓口】検査手数料支払い(500円)
まずは、申請書に収入印紙を貼るために手数料を支払います。
「手数料納付書」に500円分の収入印紙を貼付して提出します。
※手数料納付書は、備え付けの記入例を参考にして記入します。
②【12番窓口】自動車税申告手続き
ここでは、自動車税および環境性能割に関する申告書を記入・提出します。
山口県に新しく登録される車両として、税の情報を申告する必要があります。
記入方法に迷ったら、窓口の担当者がサポートしてくれるので安心です。
③【1番窓口】書類一式を提出
次に、名義変更に必要な全ての書類を1番窓口に提出します。
提出する書類は以下の通りです。
- 車検証
- 譲渡証明書
- 新旧所有者の印鑑証明書
- 車庫証明書
- 手数料納付書(収入印紙貼付済)
- OCR申請書(1号様式)
- 委任状(必要に応じて)
ここで書類に不備がなければ受付されます。不備があると差し戻されるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
⑤の手数料納付書の収入印紙は11番窓口で購入したものを貼付します。
④【2番窓口】新しい車検証の受け取り
1番窓口での提出が完了したら、しばらく待ってから2番窓口で新しい車検証を受け取ります。
窓口の混雑状況にもよりますが、空いていれば10分程度で呼び出しのアナウンスがあります。
車検証は「新しい所有者」の名前に変更されて発行されます。
⑤【12番窓口】再度、自動車税の申告確認
再び12番窓口に行き、発行された新しい車検証をもとに申告内容に間違いがないか確認・再提出します。
この手続きによって、自動車税の納付先が旧所有者から新所有者へ正式に切り替わります。
⑥ 移転登録手続き完了
すべての手続きが完了すれば、移転登録は完了です。
ナンバープレートの変更が不要な場合は、ここまででOKです。
もしナンバーを変更する必要がある場合(例:他県からの引っ越し)、別途ナンバープレートの交付手続きが必要になります。
5. 注意点とアドバイス
◎車庫証明は早めに取得しておく
車庫証明の取得には、申請から約1週間かかります。
遅れると移転登録できないため、事前に自動車の使用の本拠の位置を管轄する警察署に申請しましょう。
◎書類の有効期限に注意
特に「印鑑証明書」や「車庫証明書」には有効期限があります。
印鑑証明は3か月以内、車庫証明書は1ヶ月以内のものを使用するようにしてください。
◎混雑を避けるには?
山口運輸支局は平日の午前中に混雑しやすい傾向があります。
比較的空いている午後の早い時間(13:00~14:00)を狙うとスムーズに進みやすいです。
因みに筆者は、中旬の9時ごろ行きましたが、とても空いていましたので、朝一で行くのもおすすめです。
また月末は多くなるので、できるだけ月初や中旬に行くのがいいでしょう。
6. 手続きに不安がある方へ 行政書士の活用も検討を
「平日に行けない」「書類の準備が大変」「記入が不安」という方は、行政書士に手続きを代行してもらう方法もあります。
行政書士は自動車の名義変更手続きの専門家で、確実・スピーディに手続きを進めてくれます。
まとめ 山口運輸支局での移転登録は段取りが命!
山口県で自動車の名義変更をする場合、事前準備と順番通りの窓口手続きが重要です。
- 11番窓口:検査手数料の支払い
- 12番窓口:自動車税の申告
- 1番窓口:必要書類の提出
- 2番窓口:新車検証の受け取り
- 12番窓口:自動車税申告の確認
- 手続き完了
書類さえ揃っていれば、1時間ほどで完了する手続きです。焦らず、丁寧に進めていきましょう。
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※ご事情のある方は事前にご相談頂ければ臨機応変にご対応します。
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※ご事情のある方は事前にご相談頂ければ臨機応変にご対応します。
作成した書類を管轄の警察署に提出します。
不備等がなければ、3〜5営業日で交付される予定ですので、交付予定日に弊所が受取りに参ります。
受取り(業務完了)のご連絡をします。
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