家族が亡くなった後、銀行や信用金庫の口座を相続するには、複数の手続きが必要です。
はじめての方でもスムーズに進められるよう、飯塚信用金庫（以下「いいしん」）での相続手続きを、全体像・準備・窓口での流れ・注意点に分けてわかりやすく解説します。
1. 相続手続きを始める前に把握すべき基礎知識
「相続」とは？
被相続人（亡くなった方）が持っていた預金や証書など、財産を法定相続人が受け継ぐ権利です。
銀行や信用金庫に預けられた預金も対象になります。
相続手続きの開始時点
原則として、被相続人の死亡を「いいしん」に連絡すると、取引停止（口座凍結）が始まります。
併せて「相続手続きに進む意思」を申出し、必要書類の案内を受けます。
2. 相続手続きの全体フロー
- 死亡連絡・手続き希望の申出
- 必要書類の案内・リスト受け取り
- 必要書類の準備・取得
- 窓口で書類提出・所定用紙記入
- 窓口で相続手続き完了
- 預金の払戻しの処理
以下では、この流れに沿って、具体的に解説します。
3. 窓口へ行く前に準備すべき必要書類
「いいしん」公式FAQや一般的な相続手続きに基づき、以下を準備しましょう。
状況によって追加書類が必要なので、事前に支店へ確認がおすすめです 。
A. 被相続人（故人）の戸籍関係書類
- 原戸籍／改製原戸籍／除籍謄本 出生から死亡まで連続したもの。除籍謄本は死亡の記載も含む必要があります。
- 有効期限 なし
B. 相続人全員の戸籍
- 現在の戸籍謄本 結婚・改姓などで複雑な場合、除籍が必要なこともあります。
C. 相続人全員の印鑑証明書
- 各自1通ずつ。実印を持参するのが一般的。
- 有効期限 発行から3ヶ月以内。
D. 本人確認書類
- 運転免許証、マイナンバーカードなど。コピーは不可で原本が必要です。
E. 通帳・キャッシュカード・届出印
- 故人名義のものすべて。相続による払い戻し時に必要です。紛失していても手続きは可能です。
F. 遺言書や遺産分割協議書（該当者のみ）
- 遺言がある場合 公正証書遺言、市区町村調査済の遺言書など。
- 遺産分割協議の場合 相続人全員の実印押印・署名のある協議書。
G. 家庭裁判所の文書（該当者のみ）
- 遺産分割調停書・審判書、確定証明書などが必要な場合があります。
H. 行政書士等、代理人への依頼がある場合
- 委任状、当該受任者の資格証明・印鑑証明書等が必要。
4. 窓口での手続きの流れ（店舗来店手続き）
① 死亡連絡＆相談予約
まず、取引店舗へ電話・来店で「相続手続きを希望する」旨を伝えます。
対応に必要な書類や予約の有無を確認しましょう。
② 相続方法・範囲の確認
担当窓口で、相続人・相続方法（単独か複数か）や遺言の有無を確認。
必要書類リストを受け取ります。
③ 書類の提出と所定書類の記入
用意した戸籍謄本・印鑑証明・本人確認書類・通帳等を持参します。窓口で以下を行います。
- 「相続届出書」や「相続手続書」等、信用金庫所定用紙への署名・実印押印
- 追加書類が必要な場合は、その場で案内されます。
④ 窓口での審査と処理
書類が揃えば、預金の払戻し、口座名義の相続人への変更、遺産分割協議書に基づく按分などが行われます。
手続き完了後、１０営業日（2週間程度）で通帳・書類・明細等を受け取りが可能です。
5. 窓口手続き後の流れ
- 払戻し 指定相続人の口座へ振込または現金で渡されます。通帳・明細書・計算書などが返却されます。
- 不備がある場合 追加書類提出が必要になり、再来店が求められます。
6. よくある質問
- 代理人でも手続きできますか？
-
はい、「委任状」と委任者の印鑑証明書、代理人の本人確認書類があれば可能です。書類の確認のため、来店が必要です。
- 戸籍謄本はどこで取ればよい？
-
被相続人の本籍地・転籍歴のある自治体で入手可能です。出生～死亡まで連続で揃える必要があります。
- 必要書類の有効期限は？
-
- 被相続人の戸籍 特になし。
- 相続人の印鑑証明：発行から3ヶ月以内。
- 複数人いて争いがある場合は？
-
家庭裁判所の遺産分割調停・審判書が必要になります。
- 遺言書があると簡単？
-
「公正証書遺言」など法的に有効なものがあると、遺産分割協議が不要になるため、基本的には財産を承継する人のみの書類で手続きが可能です。
7. 注意点・アドバイス
- 早めの連絡を 凍結状態で手当が困難になる前に、速やかに「いいしん」へ連絡しましょう。
- 戸籍の取得は時間がかかることも 自治体により異なるため、早めに準備しましょう。
- 遺言や協議書があれば手続きがスムーズに 相続人全員の署名・押印が揃えば、完結までの期間が短縮できます。
- 委任で手続きが可能 本人が来店できない場合は、代理人による手続きも相談可能です。
8. まとめ 飯塚信用金庫での相続手続きは準備がカギ！
- 窓口へは死亡連絡→必要書類案内→書類準備→来店提出→処理→預金払戻しの流れで進みます。
- 必須書類は、故人の戸籍・相続人の戸籍・相続人印鑑証明・通帳・本人確認書類。
- 状況に応じて、遺言書・遺産分割協議書・家庭裁判所の書類などが必要です。
事前に準備を整え、必要に応じて支店へ相談・予約すれば、手続きはスムーズに完了します。
万一、不備があっても追加対応で解消できるため、焦らず丁寧に進めましょう。
手続き中に不安・疑問があれば、必ず支店に電話または来店で相談をしましょう。
信頼できる窓口担当者が、あなたの状況に応じて丁寧にサポートしてくれます。
もしそれでも「相続手続きがよく分からない」、「必要書類を準備できない」という方におすすめなのが、専門行政書士がサポートしてくれる、銀行の相続手続き代行サービスです。
飯塚信用金庫の相続手続きをサポート！銀行の相続手続き代行サービス
当事務所は、北九州市門司区を中心に、銀行の相続手続きに特化したサポートを行っております。
「相続手続きが難しくて進められない」「相続手続きをできるだけ早く完了させたい」とお考えの方は、お気軽に当事務所までご相談ください。
当事務所では、銀行の相続手続きに特化した専門的な支援を行っており、北九州市内で唯一、銀行相続手続きに専門特化した行政書士事務所として実績を積んでおります。
これまで約5年間、北九州市および下関市内の複数の銀行で手続きをサポートして参りました。
必要書類の準備から窓口での手続きまで、迅速かつ確実に対応し、お客様のご不安を解消いたします。
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ご面談の内容に納得・合意頂けましたらご契約の手続きをします。
原則、着手金として基本料金をお預かりしております。
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（１０万円未満の場合は全額を基本料として頂戴しております。）
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定期的に業務の進行状況等のご連絡をいたします。
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最終的に弊所が行った業務内容についてご説明し書類等の納品をします。
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