はじめに|「何から手を付ければいいのか分からない」
北九州市で銀行相続のご相談を受けていると、ほとんどの方が最初にこう言われます。
「親が亡くなって、気持ちの整理もつかないままですが、
銀行の手続きって何から始めればいいんでしょうか…」
葬儀、役所の手続き、親族対応。やることが一気に押し寄せる中で、銀行のことまで頭が回らないのが正直なところです。
それでも、「とりあえず銀行へ行った方がいいのでは?」と考える方が多く、結果として遠回りや手戻りが起きています。
この記事では、親が亡くなった直後に、銀行の手続きをどう考え、何から始めるべきかを、相続の現場目線で分かりやすく整理します。
多くの方が最初にやってしまう“間違った一手”
とりあえず銀行に行く → その場で止まる
実際によくある流れです。
- 死亡後、数日して銀行窓口へ行く
- 「必要書類が揃っていません」と言われる
- 何が必要か分からないまま帰る
この時点で、
「思っていたより大変そう…」
「今はまだ無理かもしれない」
と、手続きが止まってしまいます。
銀行相続は、順番を間違えると一気に進まなくなる典型的な手続きです。
結論|銀行の手続きは「銀行から始めない」
意外に思われるかもしれませんが、親が亡くなった直後、最初にやるべきことは銀行ではありません。
理由はシンプルです。
- 銀行は「相続関係が整理されてから」動く場所
- 整理されていない状態で行っても、進まない
では、何から始めるべきなのでしょうか。
銀行手続きを進めるための正しい順番
① 亡くなった事実の確認と最低限の公的手続き
まずは、
- 死亡届の提出
- 葬儀・火葬の対応
ここは多くの方が自然に対応されています。
銀行手続きは、この後です。
② 親が使っていた銀行を「把握する」
次にやるべきは、どこの銀行口座があるのかを把握することです。
- 通帳・キャッシュカード
- 郵便物
- スマホの銀行アプリ
この段階では、「残高を調べる」「解約する」必要はありません。
存在を把握するだけで十分です。
③ 相続人が誰になるのかを整理する
銀行相続で最も重要なのが、「誰が相続人なのか」です。
- 配偶者はいるか
- 子どもは何人いるか
- すでに亡くなっている家族はいないか
この確認が曖昧なままでは、銀行は一切手続きを進めてくれません。
多くの方が、「戸籍を集める」という作業で初めて壁にぶつかります。
④ 遺言書があるかを必ず確認する
次に確認すべきは、遺言書の有無です。
- 自筆証書遺言
- 公正証書遺言
遺言書があるかどうかで、銀行手続きの進め方は大きく変わります。
「どうせないだろう」と思って確認を怠ると、後から見つかってやり直しになるケースもあります。
⑤ 銀行ごとの手続き方法を確認する
ここまで整理できて、ようやく銀行に連絡する段階です。
この時点で初めて、
- 必要書類
- 提出方法(窓口・郵送)
- 手続きの流れ
を確認します。
銀行相続は、銀行ごとにルールが違うため、複数口座があると負担が一気に増えます。
気づき|「急がない」と「放置」は違う
多くの方が、
「落ち着いてからやろう」
と考えます。
これは間違いではありません。ただし、
- 何も整理しない
- 何も確認しない
状態で時間が過ぎると、後からまとめて大変になるのが銀行相続です。
「今すぐ解約する」必要はありませんが、今後の段取りを決めることは、早いほど楽になります。
最後に|判断材料として知っておいてほしいこと
銀行相続は、
- 書類の問題
- 時間の問題
- 家族関係の問題
が同時に絡む手続きです。
北九州市でも、
- 平日に銀行へ行けない
- 相続人が複数いる
- どこから手を付けていいか分からない
という理由から、「まず全体を整理したい」と相談される方が増えています。
依頼する・しないは後で構いません。
まずは、銀行相続をどう進めるか判断するための材料として、以下のページをご覧ください。


