ようやく必要書類を揃えて銀行に提出したのに、「追加で書類をお願いします」って言われた…
相続手続きで多くの人が直面する、ちょっとした落とし穴です。
初めての相続手続きでは、「これだけで足りるはず」と思っていた書類に不備があったり、銀行独自のルールで思わぬ追加提出を求められることがあります。
ですが、慌てる必要はありません。
この記事では、なぜ追加書類が求められるのか、その理由と対処法、よくあるパターンを初心者にも分かりやすく解説します。
最後まで読めば、次の一手が見えて安心できるはずです。
1. 「追加書類をお願いします」と言われた理由とは?
銀行が追加書類を求めてくる背景には、大きく3つの理由があります。
(1)本人確認や相続人の特定に不備がある
- 戸籍謄本に抜けがある
- 相続人の関係が証明しきれていない
- 書類のコピーではなく原本が必要だった
(2)銀行独自の確認書類が必要だった
- 相続届とは別に「銀行指定のフォーマット」がある
- 署名や印鑑の不備(認印・訂正印など)
- 通帳が見つからず、口座確認書類が必要になった
(3)状況に応じた“個別ケース”が発生した
- 相続放棄をした人がいる
- 遺言書の内容が不明確
- 相続人に未成年者や行方不明者がいる
2. 銀行からよく求められる“追加書類”パターン集
【A】戸籍関係の追加提出
「出生から死亡までの戸籍が必要」と言われたけど、どこか抜けていた…
- 古い戸籍(改製原戸籍・除籍謄本)
- 戸籍の附票(住所の履歴)
- 相続人全員分の戸籍を揃え直し
戸籍は本籍地の市区町村役場で取得します。遠方の場合は郵送請求も可能。
市区町村に「相続手続きに必要な一式を取りたい」と伝えるとスムーズです。
【B】印鑑証明書や本人確認書類に関する追加
「印鑑証明が古すぎる」「住所が一致していない」など
- 発行から3ヶ月以内の印鑑証明書
- 最新の本人確認書類(運転免許証など)
- 住民票(旧住所と一致させるため)
再取得が必要です。特に印鑑証明は有効期限があるため、手続き直前に取得しましょう。
【C】遺産分割協議書に関する追加
「相続人の印鑑が違う」「署名が足りない」「訂正の仕方がNG」など
- 協議書の訂正または再作成
- 相続人全員の実印捺印+印鑑証明書再提出
協議書にミスがある場合は、新しく作り直す方が早くて確実です。訂正印を使う場合は、訂正のルールに従う必要があります(全員が訂正印を押すなど)。
【D】遺言書がある場合の追加
「公正証書遺言だから大丈夫と思ってたのに、確認書類がいると言われた…」
- 公正証書遺言の写しと証明書
- 遺言執行者の同意書
- 検認済証明書(自筆遺言の場合)
遺言の種類に応じて、家庭裁判所での「検認」や公証人役場での「証明書取得」が必要になります。
3. 追加書類が必要になったときの正しい対処手順
ステップ1 銀行からの指示内容を正確に把握する
- 電話で言われたことをメモする
- できれば書面やメールでの案内を依頼する
- 「何が」「どの書類に」不備があったのかを明確にする
ポイント
銀行によって呼び方が異なることがあります。曖昧な点は遠慮せず質問しましょう。
ステップ2 必要な書類を役所や公的機関で取得
- 市区町村役場(戸籍・印鑑登録証明・住民票など)
- 家庭裁判所(検認関係)
- 公証人役場(遺言関連)
ステップ3 書類を揃え直して再提出
- 全部揃ってから提出するのがベター
- 可能ならコピーを手元に残す
- 銀行窓口に持参する際は「再確認してもらう」気持ちで相談を
4. よくあるQ&A
Q1. 銀行によって必要書類が違うの?
→ はい、微妙に異なります。独自の様式や厳格な確認がある銀行も多いため、銀行ごとの案内を最優先に。
Q2. 何度も通うのが大変。郵送やオンライン提出はできる?
→ 一部の銀行では郵送対応可ですが、初回提出や最終確認は窓口が必要な場合が多いです。相談すれば柔軟に対応してくれることもあります。
Q3. 相続人の中に遠方の人がいて署名が揃わない!
→ 郵送で協議書を回覧し、実印を押してもらう方法で対応可能です。早めに段取りを立てましょう。
5. トラブルを防ぐための予防策
・書類は、まとめて取得する(戸籍・住民票・印鑑証明など)
・銀行の案内はメモ or PDFで残す
・書類は、原本かコピーかを確認する
・相続人全員と事前に情報共有しておく
6. まとめ 追加書類は“トラブル”ではなく“確認の一環”
銀行から追加書類を求められると、「面倒だな」「何が悪かったの?」と不安になるかもしれません。
でも、それは手続きをきちんと進めるための“確認作業”の一部。一つずつ丁寧に対応すれば、必ず前に進めます。
- 自分だけで抱えず、家族と情報を共有するのも大切
- 不備や不足があっても焦らず銀行に確認
- よくある追加書類を知っておくと準備がラク
- 銀行の担当者に相談すればヒントが得られる
相続手続きは、故人の財産を正しく受け継ぐための大切なステップ。
追加書類もその一部と捉えて、前向きに進めていきましょう。
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