【北九州の企業向け】外国人採用前に知るべき在留資格の基礎ガイド|採用担当者が押さえるべきポイント

北九州市内でも外国人労働者の採用が増え、採用担当者様から

「どの在留資格なら採用できるのか?」
「留学生はアルバイトできる?フルタイムは?」

など、初歩的な質問をいただく機会がとても多くなりました。

外国人の雇用は大きな戦力となる一方で、在留資格の知識が不足していると、思わぬ法令違反に繋がることもあります。

この記事では、北九州の企業様が「外国人を採用する際に、まず知っておくべき基礎知識」を分かりやすく整理しました。

これを理解しておくことで、雇用トラブル・更新トラブル・在留資格違反を未然に防げます。

目次

■ 結論|外国人採用の最重要ポイントは「在留資格の適合性」

外国人を採用する際に確認すべきことはひとつ。

“この仕事内容で働ける在留資格か?”

これがすべてのスタートです。

同じ「外国人労働者」でも、

・働ける仕事
・働けない仕事
・時間の制限
・就労不可

といった違いがあります。

まずはここから整理していきましょう。

■ 在留資格とは?(企業担当者が最初に知るべき基礎)

外国人の滞在目的を分ける“分類”のことを「在留資格」と呼びます。

● 在留資格は“職種や目的”で決まる

例)
・エンジニア → 技術・人文知識・国際業務
・介護 → 介護
・飲食店 → 特定技能(外食)
・経営者 → 経営管理
・日本人配偶者 → 就労自由
・留学生 → アルバイト28時間まで(許可あり)

つまり、外国人を採用できるかどうかは、実際に行う活動内容で決まるということです。

■ 在留資格の分類 働ける在留資格・働けない在留資格

【働ける在留資格】

● 技術・人文知識・国際業務(技人国)

ホワイトカラー職種。
IT・事務職・通訳・営業など。

● 特定技能

外食・介護・製造・農業など特定業種。

● 介護

介護施設で働く資格。

● 経営管理

会社経営者・管理者。

● 日本人配偶者/永住者配偶者等

原則どんな仕事も可能。就労に制限はありません。

【条件付きで働ける資格】

● 留学(資格外活動許可あり)

最大28時間/週(長期休暇は40時間)

● 家族滞在

一定の許可を得ることでアルバイトが可能。

【働けない在留資格】

● 文化活動

● 研修

● 観光/短期滞在

● 技能実習(転籍制限あり)

採用担当者は、まず 「就労の可否」 をチェックする必要があります。

■ 採用前に企業が必ず確認すべきポイント

採用前に必ず行うべき確認は以下の3つです。

① 在留カードの確認

  • 在留資格(どの資格か?)
  • 在留期間(いつまで?)
  • 就労可/不可
  • 資格外活動の有無
  • 新規の場合は経歴

② 仕事内容と在留資格の適合性

例:
「接客中心の飲食店」で“技人国”は不可。
「エンジニア職」で“特定技能”は不可。

③ 在留期限(更新時期)

更新忘れは不法滞在に繋がるため、企業側の管理が非常に重要です。

■ よくある“間違った採用”の例(実務で多い)

北九州で実際によく相談を受けるケースをご紹介します。

● ケース①

留学生をフルタイムで雇ってしまった(資格外活動違反)

→ 28時間ルールを超えると、留学生本人も企業も罰則対象となります。

● ケース②

「技人国」で採用したのに、単純作業ばかりさせている

例:レジ・接客・仕分けなど
→ 在留資格取消のリスクが非常に高い。

● ケース③

特定技能の支援義務を理解せず、放置していた

→ 企業側の義務違反で次の採用ができないことも。

■ 北九州で外国人を雇用する際の相談窓口

北九州には、外国人雇用に関する相談を受け付けている窓口があります。

① 福岡出入国在留管理局 北九州出張所(入管)

  • 在留資格の手続き全般
  • 更新・変更の相談
  • 特定技能の確認

② ハローワーク(外国人雇用管理)

  • 届出関係(外国人雇用状況届出)
  • 労働条件の相談
  • 求人掲載

③ 北九州市国際交流協会

  • 多言語相談
  • 生活支援
  • 留学生相談

④ 行政書士(専門家)

外国人雇用の企業担当者様が最も頼りやすい窓口が「行政書士」です。

● 行政書士ができること

  • 在留資格の申請取次
  • 更新・変更手続きの代行
  • 採用前の在留資格チェック
  • 会社書類(業務内容説明・理由書)の作成
  • 不許可にならないための事前対策

特に、業務内容と在留資格が適合しているかの判断は企業だけでは難しいため、専門家に確認しておくと安全です。

■ 外国人採用の“最適な進め方”(北九州企業向けモデル)

STEP
採用前に在留カードチェック

新規の場合は、学歴・実務経験などの経歴を確認。

STEP
業務内容の整理

雇用する職種について細かく整理。

STEP
在留資格の適合性を確認

②を踏まえた上で、取得する在留資格の適合性を確認。

STEP
書類準備

申請する際に必要な書類を準備。企業のカテゴリーに注意すること。

STEP
入管へ申請

法務局北九州支局の地方出入国在留管理局に申請。

STEP
更新・変更の管理

「とりあえず雇ってみる」ではなく、正しい流れで進めることでトラブルを防げます。

■ まとめ

外国人の雇用は、在留資格を正しく理解し、採用前のチェックを徹底すれば、企業にとって大きな戦力となります。

逆に、初期の段階で誤った知識のまま雇用してしまうと、更新できない・不法就労になってしまうなど、大きなリスクにつながりかねません。

北九州市で外国人雇用を考えている企業担当者様は、ぜひ一度“在留資格の適合性”を確認してみてください。

■ 【北九州】外国人雇用の手続きは行政書士74事務所がサポートします

外国人を初めて雇用する企業様、すでに雇用していて更新・変更に不安がある企業様向けに、当事務所では以下のサポートを行っています。

  • 在留資格認定(新規)
  • 在留資格変更
  • 在留期間更新
  • 特定技能
  • 技人国
  • 経営管理
  • 永住
  • 会社書類の作成
  • 採用前チェック
  • 不許可リスクの診断

北九州市内では外国人採用への関心が高まっており、当事務所にも 採用前の在留資格チェックに関する相談が寄せられるようになってきました。実際に、事前の確認によってトラブルを避けられたケースもあります。

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