銀行の相続手続きは、思っている以上に時間と手間がかかるものです。
必要書類が多く、銀行ごとに運用が異なり、相続人全員の同意も必要になるため、忙しい方にとっては特に負担が大きくなりがちです。
当事務所(行政書士74事務所)でも、
「手続きがどこで止まっているのかわからない」
「銀行に行ったのに追加書類を求められた」
というご相談を多くいただきます。
この記事では、門司区・下関市で銀行相続手続きを専門にサポートしている行政書士として、銀行相続で特につまずきやすい3つのポイントと、その避け方をわかりやすくまとめました。お忙しい方でも理解しやすいように、結論からお伝えします。

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■ 結論|銀行相続は“3つの場面”でつまずきやすい
銀行相続で特につまずきやすいポイントは、次の3つに集約されます。
- 戸籍が揃わず、相続人が確定しない
- 相続人同士の話し合い(遺産分割協議)が進まない
- 銀行ごとに必要書類が違い、準備に手間取る
この3つは性質が異なるため、それぞれに合わせた対応が必要です。「何から手をつけるべきか」さえ整理できれば、手続きのスピードは大きく変わります。
■ 1つ目のつまずき 戸籍が揃わず、相続人が確定しない
銀行相続では、亡くなった方の出生から死亡までのすべての戸籍をそろえる必要があります。しかし、戸籍収集は次の理由で時間がかかりやすい部分です。
- 転籍を繰り返している
- 本籍地が全国に散らばっている
- 古い戸籍の所在が分からない
- 除籍・改製原戸籍が必要
- 先に亡くなった子がいる(代襲相続が発生)
こうした事情があると、戸籍を揃えるだけで2週間〜1ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。
● なぜ戸籍が揃わないと手続きが進まないのか?
銀行には、「相続人を法的に確定する義務」があります。
戸籍が揃っていない状態では、
- 誰が相続人なのか
- 人数は何人か
- 代襲相続・数次相続があるか
これらが判断できず、銀行も手続きを進めることができません。(相続人ではない者に払い戻しをしてしまうリスクを回避するためです)
● 戸籍でつまずかないための回避策
- 最初に「相続人関係図」(家系図)を作り、必要な戸籍を整理する
- 本籍地が複数ある場合は、“現在の本籍地から順に遡って”請求する
(新しい戸籍に前籍地が記載されているため、効率よく辿れます) - 市役所で「除籍」「改製原戸籍」を漏れなく請求する
- 代襲相続の有無を丁寧に確認する
この流れを押さえるだけで、戸籍収集のスピードは大きく変わります。
■ 2つ目のつまずき 相続人同士の話し合いが進まない
戸籍が揃った後は、相続人全員で協議を行い、遺産分割協議書を作成する必要があります。
しかし、実際にはここで止まるケースが最も多い印象です。
- 相続人が全国に散らばっている
- 忙しくて連絡が取れない
- 疎遠な兄弟がいる
- 財産の取り分で考えが合わない
- 1人が書類を返送してくれない
いずれか1人でも協力しないと、銀行相続を前へ進めることはできません。
● なぜ相続人全員の同意が必要なのか?
相続財産は、法律上「共有」という扱いになります。そのため、財産を払い戻したり、解約したりする場合は、
- 相続人全員の署名
- 全員の印鑑証明書
- 本人確認書類
といった書類が必須です。
● 話し合いでつまずかないための回避策
- 早めに「相続財産一覧表」を共有しておく
- 連絡がつかない相続人には、専門家を通じた連絡調整や事務手続きのサポートを利用する
- 書類は「順番に回す」のではなく、相続人へ同時発送して負担を減らす
- 必要に応じて、家庭裁判所の調停を利用する
この点を明確に記載することで、安全かつ正確な情報提供になります。
因みにですが、“紛争性があるケース”では、相続人同士の代理交渉は弁護士にしか認められていません。行政書士は、あくまで資料作成や事務的なサポートに限られます。明らかに争いが予想される場合は、弁護士への相談が必要です。
■ 3つ目のつまずき 銀行ごとに必要書類が違い、準備に手間取る
実は銀行相続で多いのが、「銀行によって言うことが違う」というつまずきです。
同じ手続きでも、銀行によって
- 遺産分割協議書の形式
- 印鑑証明書の有無
- 委任状の書式
- 必要な本人確認書類
- 単独払い戻し制度の対応範囲
- 郵送で可能な手続き内容
が大きく異なります。
● なぜ銀行ごとに違うのか?
法律や金融庁のガイドラインに基づいている部分は同じですが、最終的な書類の仕様は“各銀行が独自に運用”しているためです。
そのため、
A銀行では受理されたのに、B銀行では追加書類を求められた
郵送で対応できる銀行と、窓口必須の銀行がある
などの違いが発生します。
● 書類準備でつまずかないための回避策
- 最初に全銀行へ必要書類の確認を取る
- 銀行ごとの「書類チェックリスト」を作成する
- 複数銀行がある場合は、共通書類をまとめて準備する
- 郵送でできる部分を初期に把握しておく
事前確認をしておくことで、無駄な往復や再来店を大幅に減らすことができます。
■ まとめ
銀行相続では、次の3つで特につまずきやすくなります。
- 戸籍が揃わず、相続人が確定しない
- 相続人の話し合いがまとまらない
- 銀行ごとに必要書類が違う
これらはいずれも「自分だけではコントロールしにくい」要素が多いため、最初の段階で整理して進めることが大切です。
■ 忙しい方・書類が多くて不安な方へ
行政書士74事務所が 銀行相続の手続きを一括サポートします
当事務所では、門司区・下関市を中心に、銀行相続の手続きを専門的に代行しています。
- 戸籍謄本の収集
- 相続人の確定
- 銀行への相続届出
- 複数銀行の一括手続き
- 代襲相続や数次相続にも対応
- 平日夜間・土日祝もご相談可能
- 北九州・下関エリアは出張無料
- 24時間お問い合わせ可能
「書類が多くてよく分からない」
「仕事が忙しくて銀行に行けない」
「相続人が多くて話が進まない」
という場合も、状況に合わせて最善の進め方をご提案します。お気軽にご相談ください。
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(業務に迅速に取り掛かるため3日以内に銀行口座へのお振り込みをお願いしています。)
※契約書に署名捺印していただいた方は後払い可

着手金のお振込みの確認若しくは委任契約の合意ができ次第、業務を開始します。

定期的(2週間に1回程度)に業務の進行状況等のご連絡をいたします。

業務が全て完了しましたら
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