大切なご家族が亡くなった後、避けて通れないのが「相続手続き」です。
特に、預貯金の口座がある場合は、口座の解約・払戻しを行う必要があります。
この記事では、北九州銀行の口座をお持ちだった方の相続手続きについて、初心者の方でも迷わないように、全体の流れと必要な書類をわかりやすく解説します。
相続の基本が知りたい方は下記リンクより別記事をご参照下さい。
北九州銀行の相続手続きの全体像
北九州銀行の相続手続きは、主に以下の6つのステップで構成されています。
- 相続センターに問い合わせる
- 残高証明書等を請求する
- 相続人の調査をする
- 遺産分割協議書を作成する
- 必要書類を準備する
- 書類を提出する
- 払戻し(振込)を受ける
それでは順を追って見ていきましょう。
① 相続センターに問い合わせる
まず最初に、北九州銀行の相続センターに電話連絡を行いましょう。支店の窓口では対応していませんのでご注意ください。北九州銀行は郵送で相続手続きを行います。
電話では以下の情報を聞かれますので、事前に準備しておくとスムーズです。
- 被相続人の氏名、生年月日、死亡日、住所
- 口座番号(分かれば)
- 相続人(連絡者)の氏名・住所・関係
注意点
この電話で死亡の事実を伝えると、口座が凍結(入出金停止)されます。
公共料金などの引落口座になっている場合は、名義変更後に連絡するようにしましょう。
② 残高証明書・相続届などを請求する
相続センターへの連絡後、次の書類一式が郵送で送られてきます。
- 相続届(所定様式)
- 残高証明書依頼書
- 取引履歴証明書依頼書
注意点
残高証明書と取引履歴証明書は明示的に請求しないと同封されない場合がありますので、「一式送ってほしい」と必ず伝えましょう。
また、被相続人名義の口座が他にもあるか(名寄せ)を確認しておくのも大切です。
③相続人の調査をする
遺言書がない場合は、法定相続人が誰かを確定させるために、相続人の範囲の確定をする必要があります。
亡くなった方の戸籍謄本等や相続人の戸籍謄本を取得して、相続人を調査します。
④ 遺産分割協議書を作成する
残高証明書が届いたら、その金額をもとに遺産分割協議を行います。
協議では「誰がどの財産を相続するか」を相続人全員で話し合い、その内容を文書にまとめて全員が署名・実印押印したものが「遺産分割協議書」です。
遺言書がある場合はこの協議は不要です。
⑤ 必要書類を準備する
相続人の構成や手続き方法(遺産分割協議 or 遺言)によって、必要書類が異なります。
■ 遺産分割協議による場合
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
- 相続人全員の戸籍謄本(全部事項証明書)
- 遺産分割協議書(相続人全員の実印・署名が必要)
- 相続人全員の印鑑登録証明書(発行から3か月以内)
- 北九州銀行の相続届
- 預金の通帳や証書
※戸籍謄本の代わりに、「法定相続情報一覧図」を使うこともできます。
※法定相続情報一覧図でも一部代替可能です。
■ 遺言書による場合
- 被相続人の除籍謄本(死亡記載あり)
- 相続人全員の戸籍謄本
- 遺言書の原本
※自筆証書遺言は検認済証明書も必要
※法務局保管の遺言書の場合は遺言書情報証明書 - 遺言執行者または受遺者の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)
- 北九州銀行の相続届
- 通帳や証書
⑥ 書類を提出する
すべての書類が揃ったら、相続センター宛に郵送します。その際、相続届にも忘れずに記入・押印しましょう。
書類に不備があると再提出が必要になり、手続きが遅れてしまうため、封筒を閉じる前にチェックリストで確認するのがおすすめです。
⑦ 払戻し(振込)
書類の到着後、北九州銀行が内容を確認し、不備がなければ、約10営業日程度(約2週間)で相続人の口座へ払戻し(振込)されます。
振込後には以下の書類が送られてきます。
- 相続手続完了のお知らせ
- 解約済通帳
- 利息計算書
- 提出書類の控え類
代表相続人の口座に振り込まれた資金は、協議内容に従って他の相続人へ分配します。その際には、振込記録とともに「分配完了の報告」を行うと、トラブルを防げます。
よくある質問
- 被相続人の口座が複数の支店にあった場合は?
-
相続センターで一括して対応してくれます。(名寄せ対応)
- 相続税申告のためだけに残高証明書がほしいのですが?
-
払戻しの手続きとは別に「残高証明書のみ」の取得も可能です。
- 戸籍謄本の取得はどこでしますか?
-
亡くなった方の本籍地がある市区町村役場で取得が可能です。
まとめ 北九州銀行の相続手続きは計画的に
北九州銀行の相続手続きは、相続センターを通じた郵送ベースの手続きになります。基本的な流れさえつかめば、ご自身でも対応は十分可能です。
とはいえ、戸籍の取得や協議書の作成、書類の記入などには手間がかかるため、必要に応じて専門家のサポートも検討しましょう。
特に、以下に該当する方は行政書士などへの相談をおすすめします。
- 相続人が遠方に住んでいる
- 戸籍や協議書の作成が不安
- 早く手続きを完了させたい
ご不安な方は、北九州・下関エリア対応の行政書士による相続手続きサポートをご活用ください。
また、事前準備の段階で不明点があれば、熊本銀行の相続センターや店舗に相談することをおすすめします。
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