はじめに
相続手続きを進める際に、多くの方が見落としがちなのが「相続人調査」です。
「家族のことだから分かっている」
「兄弟だけだから問題ない」
このように考えて進めてしまうケースは少なくありません。
しかし、実際の現場では相続人調査をしないことで手続きが止まったり、トラブルに発展するケースが多く見られます。
この記事では、北九州市での実務をもとに、相続人調査をしない場合に起こるリスクと、その重要性について詳しく解説します。
結論|相続人調査をしないと手続きは成立しない
相続手続きは、誰が相続人かを確定しない限り進めることができません。
つまり、相続人調査をしないまま進めることは「前提が欠けた状態で手続きをしている」ということになります。
その結果、
- 手続きのやり直し
- トラブルの発生
- 時間と労力の増加
につながります。
相続人調査とは何か
相続人調査とは、亡くなった方の戸籍を出生から死亡までさかのぼり、「法律上の相続人をすべて確定する手続き」です。
具体的には以下のような作業を行います。
- 戸籍謄本の収集
- 除籍謄本や改製原戸籍の確認
- 相続関係説明図の作成
この作業を行うことで、初めて正式な相続手続きが可能になります。
相続人調査をしないと起こる5つのリスク
① 相続人が後から判明する
最も多いトラブルです。
見落とされがちなケースとして、
- 前婚の子どもがいる
- 認知された子どもがいる
- 疎遠な兄弟姉妹がいる
といったパターンがあります。
これらは戸籍を確認しなければ分かりません。
後から相続人が判明した場合、
- 遺産分割協議のやり直し
- 手続きの無効
- 新たなトラブル
が発生します。
② 遺産分割協議が無効になる
相続人全員の同意がない遺産分割協議は、原則として無効です。
つまり、相続人を一人でも漏らした状態で進めるとその協議自体が成立しません。
よくあるケースとして、
- 知らずに一部の相続人だけで話し合いを進める
- 書類に署名をもらって手続きを進める
というものがありますが、後から他の相続人が判明すると、すべてやり直しになります。
③ 銀行手続きが進まない
金融機関での相続手続きでは、「相続人全員の確認」が必須です。
そのため、
- 戸籍が不足している
- 相続人が確定していない
という状態では、手続きが進みません。
結果として、
- 何度も書類を提出し直す
- 手続きが長期化する
といった負担が発生します。
また、銀行の手続きだけでなく、不動産の名義変更手続きも同様です。
④ トラブルや争いの原因になる
相続は人間関係が大きく影響します。
相続人を正確に把握していないと、
- 「聞いていない」と言われる
- 不公平感が生まれる
- 関係が悪化する
といった問題につながります。
北九州市でも、相続人の認識違いからトラブルになるケースは少なくありません。
⑤ 手続き全体が大幅に遅れる
相続人調査を後回しにすると、途中で問題が発覚し、すべてが止まります。
その結果、
- 最初からやり直し
- 追加の戸籍収集
- 相続人との再調整
が必要になります。
最初にきちんと調査していれば防げる問題です。
なぜ相続人調査は難しいのか
相続人調査が難しい理由は、単純に戸籍を取れば終わるものではないからです。
戸籍は1ヶ所では揃わない
亡くなった方の本籍地が移動している場合、複数の役所から戸籍を取得する必要があります。
- 北九州市内
- 他県の市区町村
- 過去の本籍地
これらすべてを追う必要があります。
古い戸籍は読みづらい
改製原戸籍などは、
- 手書きで判読が難しい
- 専門的な知識が必要
といった特徴があります。
見落としが発生しやすい
戸籍の読み取りを誤ると、
- 相続人を見落とす
- 誤った判断をする
リスクがあります。
よくある誤解
家族のことだから分かっている
実際には、
- 知らされていない子ども
- 過去の婚姻歴
などがあるケースは珍しくありません。
役所で全部教えてくれる
役所は「取得方法」は教えてくれますが、
- どこまで集めるべきか
- 誰が相続人か
までは判断してくれません。
相続人調査を正しく行うメリット
正確に相続人調査を行うことで、
- 手続きがスムーズに進む
- トラブルを未然に防げる
- 無駄なやり直しがなくなる
という大きなメリットがあります。
結果として、時間と労力を大幅に削減できます。
北九州で相続人調査を行う際のポイント
北九州市にお住まいの方は、次のような特徴があります。
- 戸籍の本籍地が北九州市外にあるケースが多く、複数の自治体への請求が必要になる
- 郵送での戸籍請求が中心となり、取得までに時間がかかる
- 戸籍の不備や不足により、再取得が必要になることがある
- 平日の日中にしか対応できない手続きが多く、仕事との両立が難しい
特に、転籍を繰り返しているケースや、他県に本籍があるケースも少なくありません。
そのため、想定よりも戸籍収集に時間がかかり、相続手続き全体が長期化する原因となることがあります。
また、
- 本籍地が遠方にある場合
- 仕事をしながら手続きを進める場合
には、手続きにかかる時間や負担がさらに大きくなる傾向があります。
まとめ|相続人調査は最初に行うべき最重要手続き
相続人調査は、相続手続きの土台です。
ここを正確に行わないと、
- 手続きが止まる
- やり直しになる
- トラブルが発生する
というリスクが高まります。
逆に言えば、最初にしっかり行うことで、その後の手続きは大きくスムーズになります。
北九州で相続にお困りの方へ
行政書士74事務所では、
- 相続人調査(戸籍収集)
- 相続関係説明図の作成
- 法定相続情報一覧図の取得
を中心に、北九州市 下関エリアで対応しております。
出張訪問型のため、ご自宅でのご相談も可能です。
このような方はご相談ください
- 相続人が正確に分からない
- 戸籍収集が難しい
- 手続きを確実に進めたい
- トラブルを避けたい
無理にご依頼いただく必要はありません。まずは現状の整理からでもお気軽にご相談ください。
相続人の調査手続きサポートの詳細はこちら▼


