大切な人が亡くなり相続手続きをすることになったあなた。
・遺産承継手続きの専門家の費用を削減したい
・これを機に相続の勉強がしたい
・自分でできそうだと思っている など
これらの理由により”自分で”相続手続きをしようと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
相続手続きを自分ですることは可能です。
ただし、相続の慣れない手続きや難しい法律の知識などを考慮しながら手続きを進めなければなりません。
今回は『自分で相続手続きをした際のリスク』を6つ解説します。
①相続債務の承継
自分で行うリスクその1は『相続債務の承継』です。
相続財産には預貯金や株式などの金融資産、土地や家屋などの不動産などがありますが、借入金や住宅ローンなどの負債も相続財産になります。
金融資産や不動産などは名義人の通帳や亡くなった方が住んでいた家など、相続人も外形的に把握しやすい財産となりますが、負債は亡くなった本人しか分からないこともあります(隠していることが多い)ので把握するのが困難です。
もし、この負債の調査を十分にせずにプラスの財産を承継してしまうと、仮に相続人が知らない多額の負債が存在していた場合に、相続財産を全て承継する意思があるとみなされて相続人が多額の負債を負担することになります。
こうなってしまうと、負債が少額であったとしても相続人の生活への影響も少なからずあると思うので、遺産承継をする前にしっかりと財産の調査を行うようにしましょう。
因みに住宅ローンは、団体信用生命保険といって名義人が亡くなった場合に全額免除されることが多いですが、この保険には保険期間があり、一定の年齢を超えると保険の適用がされませんのでご注意ください。
②期限の管理が難しい
2つ目のリスクは『期限の管理が難しい』です。
相続手続きにはさまざまな期限が設定されています。
これらの期限を把握し適切に管理しないと、手続きが遅れたり権利を失ったりするリスクがあります。
例えば、相続放棄は相続を知ってから3ヶ月以内や、相続税の申告は10ヶ月など、1つ1つの手続きに期限が詳細に定められていますので、自身で調べてその期限までに必要書類をまとめたり、手続きを行わなければなりません。
相続の全体像を理解し、密接し合う手続きの期限を把握してクリアしていくことが必要です。
③法律知識の不足によるトラブル
3つ目は『法律知識の不足によるトラブル』です。
相続に関する法律や手続きは複雑であり、専門的な知識が必要です。
法律を誤解したり手続きを間違えたりすると、後々トラブルになる可能性があります。
例えば、相続人を確定する際に法定相続人について誤った解釈していたとします。
遺産分割協議をして相続財産の承継先を決めた後に実際には相続人ではなかった者が存在していると、改めて遺産分割協議を行うことが必要ですし、相続人でなかった者は遺産の承継ができないわけですからトラブルになる恐れがあります。
また、相続は民法であったり相続税法であったり、色んな法律が絡み合っていて、どの法律が適用されるかの判断が難しいことがあります。
④手続き漏れが出る
4つ目は『手続き漏れが出る』です。
必要な手続きを漏れなく行うことが求められますが、忙しさや不慣れさから手続きを忘れてしまうことがあります。
手続きに漏れがあると先にお伝えした期限の経過などにより、最悪罰則の対象となる恐れがありますし、1つのミスによって今までやってきた手続きが最初から…なんてこともあります。
1つ1つの手続きを詳細に管理して確実に行うことが求められます。
⑤相続税の計算ミス
5つ目は『相続税の計算ミス』です。
相続税の申告や計算は非常に複雑です。
誤った計算を行うと、税務署からの指摘や追徴課税のリスクがあります。
この相続税の計算は税理士であっても慎重に行わないとミスをすることがありますので、自分で行おうとしている方はかなりシビアになって行わないとミスをします。
実際に税理士の計算ミスによって追徴課税になったという事例もあります。
相続税の各軽減制度等の利用や非上場株式や分譲マンションなどを相続する場合は、特に煩雑な計算となりますので、相続税に強い税理士にご依頼することをおすすめします。
⑥時間と労力の負担
最後6つ目は『時間と労力の負担』です。
相続手続きは時間がかかることが多く、特に複雑な場合は多大な労力を要します。
これが精神的な負担となることもあります。
相続手続きの窓口は平日の日中にしか営業していませんので、仕事を休んだり、家事を後回しにして手続きをする必要があります。
空いた時間に書類の作成をしたり、必要書類の収集を市役所や兄弟姉妹、子供の自宅に集め周ることもあるでしょう。
決められた期限までに他人に書類の準備をしてもらうのは、想像以上に大変です。
相続人が体調不良であったり、遠方に住んでいる場合は尚更です。
並大抵の覚悟では相続手続きは難しいと言うことを心得ておく必要があります。
まとめ
今回は、『相続手続きを自分で行うリスク』についてご紹介しました。
まとめると
①相続債務の承継
②期限の管理が難しい
③法律知識の不足によるトラブル
④手続き漏れが出る
⑤相続税の計算ミス
⑥時間と労力の負担
と言うことでした。
相続手続きは国が弁護士・司法書士・税理士・行政書士などの国家資格者を相続の専門家として国民の皆様のお手伝いができるようにしています。
それだけ相続手続きは高度な知識が必要ということです。
自分で相続手続きをすることは、将来の自分の相続について考えるきっかけにもなりますので、とても素晴らしいことだと思います。
ですが今回ご紹介したリスクについても理解し手続きを進める必要があることに注意しなければなりません。
相続人の数や相続財産の内容など個別の状況によって相続手続きの難易度が異なりますが、”自分でできることとできないこと”の判断を最初に専門家にしてもらうといいでしょう。
仮に依頼しないとしても身近に相続に精通した専門家がいると、困った時にすぐに相談ができるので精神的にも余裕ができます。
そして当行政書士事務所では相続手続き専門事務所として北九州を中心に遺産承継手続きのサポートをしております。
今回ご紹介した一部のリスクについても、相続人や相続財産の調査、必要書類の収集作成・手続きの代行などをすることにより、スムーズな手続きを実現し、リスク回避することが可能です。
また行政書士は各専門家への繋ぎ役でもありますので、まずは当事務所にご相談いただければ最善のご提案させていただきます。
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