はじめに|「遺言って、誰に相談すればいいのか分からない」
北九州市で遺言のご相談を受けていると、
多くの方が最初にこうおっしゃいます。
「遺言を書いた方がいいのは分かっているけど、
行政書士・司法書士・弁護士、結局誰に相談すればいいんですか?」
インターネットで調べるほど、「この場合は行政書士」「揉めるなら弁護士」など情報が錯綜し、かえって分からなくなってしまう方も少なくありません。
その結果、
- 相談先を決めきれずに先延ばしになる
- とりあえず知っている士業に相談する
- 必要以上に重い相談先を選んでしまう
といったケースも、実務の現場ではよく見られます。
しかし、遺言書の相談先は「どの士業が一番すごいか」ではなく、「あなたの遺言に何が必要か」で決めるべきものです。
この記事では、行政書士・司法書士・弁護士それぞれの役割と違いを整理しながら、「あなたは誰に相談するのが適しているのか」を分かりやすく解説します。
遺言を考え始めたばかりの方でも、この記事を読み終える頃には、最初の一歩をどこに相談すべきかが見えてくるはずです。
結論|「誰に相談すべきか」は、遺言で“何をしたいか”で決まります
結論からお伝えします。
遺言書の相談先に「絶対に正解の士業」はありません。
大切なのは、
- どんな家族構成か
- 何を実現したい遺言なのか
- 将来どんなリスクを避けたいのか
を踏まえて、目的に合った専門家を選ぶことです。
北九州で遺言相談を受けていると、
「とりあえず弁護士が一番安心だと思って…」
「知り合いに司法書士がいたので…」
という理由で相談先を決めている方も少なくありません。
しかし実務では、相談先が合っていなかったことで、遠回りになったり、不要な費用がかかったりするケースも見られます。
そもそも、遺言書は「書類作成」だけの問題ではない
まず前提として知っておいていただきたいのは、遺言書は単に文章を書けば終わりではない、ということです。
遺言作成には、
- 家族関係の整理
- 財産の洗い出し
- 相続人間の将来トラブルの想定
- 気持ち・背景の言語化
といった作業が含まれます。
そのため、「法律に強いか」だけでなく、「どこまで寄り添って整理してくれるか」も、相談先選びの重要なポイントになります。
行政書士に相談する場合|遺言作成の“全体設計”が得意
行政書士ができること
- 遺言書(自筆・公正証書)の原案作成支援
- 家族構成・想いの整理
- 公証人とのやり取りサポート
- 必要に応じた他士業への橋渡し
行政書士は、遺言を「どう書くか」より「どう考えるか」から一緒に整理する専門家です。
向いているケース
- 初めて遺言を考える
- 何から始めればいいか分からない
- 家族関係・気持ちの整理も含めて相談したい
- 公正証書遺言を考えている
北九州では特に、「まだ揉めてはいないが、将来が不安」という段階の相談が多く、このフェーズでは行政書士が関わることで、遺言が“現実的な形”に落とし込まれるケースが多くあります。
司法書士に相談する場合|不動産が中心の遺言に強い
司法書士ができること
- 不動産に関する登記手続き
- 相続登記を見据えたアドバイス
- 不動産中心の遺言内容の確認
司法書士は、不動産の名義・登記の専門家です。
向いているケース
- 財産の大半が不動産
- 相続登記を前提に遺言を考えたい
- 登記手続きまで一括で見据えたい
ただし注意点として、司法書士は「登記」が専門のため、家族関係や感情面の整理まで深く踏み込まないケースもあります。
弁護士に相談する場合|すでにトラブルがある・起こりそうな場合
弁護士ができること
- 相続トラブルへの対応
- 法的な紛争の代理・交渉
- 将来の紛争リスクを強く意識した助言
弁護士は、争いごとが現実化した場合の専門家です。
向いているケース
- すでに家族間で揉めている
- 遺留分で争いになる可能性が高い
- 強い対立が想定される
一方で、
- 相談のハードルが高く感じる
- 費用面が不安
- まだ揉めていない段階では話しづらい
と感じる方も少なくありません。
【比較表】遺言相談先の違いを整理
| 観点 | 行政書士 | 司法書士 | 弁護士 |
|---|---|---|---|
| 得意分野 | 遺言全体設計 | 不動産・登記 | 紛争対応 |
| 初期相談のしやすさ | ◎ | ○ | △ |
| 感情・想いの整理 | ◎ | △ | △ |
| トラブル対応 | △ | △ | ◎ |
| 公正証書遺言支援 | ◎ | ○ | ○ |
迷ったらどうする?北九州で多い「正解ルート」
北九州の実務では、次の流れが最も多く、スムーズです。
- 行政書士に相談して全体を整理
- 必要に応じて- 不動産 → 司法書士、- トラブル懸念 → 弁護士へ連携
つまり、最初の相談窓口として行政書士を選ぶことで、無駄なく・遠回りせずに遺言作成を進めやすくなります。
「誰に相談するか」で、遺言の中身は大きく変わる
同じ遺言でも、
- 誰に相談するか
- どこまで話を聞いてもらえるか
によって、
- 内容の具体性
- 家族への配慮
- 将来のトラブル回避力
は大きく変わります。
遺言は、法律文書である前に、人生の整理でもあります。
北九州で遺言の相談先に迷っている方へ|行政書士74事務所より
「誰に相談すればいいのか分からない」その段階で、すでに一歩踏み出せています。
当事務所では、
- 遺言が本当に必要かの判断
- 自筆・公正証書の選択
- 他士業が必要かどうかの整理
- 必要な場合の連携サポート
まで、最初の窓口として伴走型で対応しています。
「相談してよかった」と思っていただける形で、一緒に考えていきます。


