はじめに
「そろそろ遺言を書こうと思っている」
「家族に迷惑をかけないように準備したい」
そのように考えたとき、多くの方は「どう書くか」に意識が向きがちです。
しかし、実務の現場では、遺言は“書く前”でほぼ決まると言っても過言ではありません。
北九州でも、
- 遺言はあるのに手続きが進まない
- 財産の記載が不正確で使えない
- 借金が後から発覚する
といったケースは非常に多いです。
その原因の多くが、事前の財産・負債調査ができていないことにあります。
この記事では、遺言を書く前に必ずやっておくべき「財産調査・負債調査」について、実務目線で詳しく解説します。
結論:遺言は「調査→整理→作成」の順番で進めるべき
結論からお伝えします。
遺言は「いきなり書いてはいけない」
正しい順番は以下です。
① 財産・負債の調査
② 相続人の整理
③ 分け方の設計
④ 遺言書の作成
この順番を守らないと、実務で使えない遺言書になるリスクが高いです。
なぜ事前調査が重要なのか
遺言は、「分け方」を決めるものですが、何があるか把握できていなければ分けられません。
■ よくある失敗
- 財産が漏れている
- 借金を把握していない
- 名義や内容が古い
結果として、相続人が困る遺言になるケースが多いです。
財産調査① 預貯金の確認
まず最も基本となるのが預貯金です。
■ 確認すべきポイント
- 金融機関名
- 支店名
- 口座種別(普通・定期など)
- 残高
■ よくある問題
- 使っていない口座がある
- 通帳が見つからない
- 家族が把握していない
北九州でも複数の銀行を利用しているケースが多く、見落としが起きやすいです。
財産調査② 不動産の確認
不動産も重要な財産です。
■ 確認資料
- 固定資産税通知書
- 名寄帳
- 登記簿謄本
■ 注意点
- 名義が古いまま
- 共有名義
- 所在地が不明
不動産は特にトラブルの原因になりやすいため、事前整理が重要です。
財産調査③ その他の財産
見落としがちな財産も多くあります。
■ 主な例
- 株式・投資信託
- 保険
- 車
- 貸付金
「これくらいはいいだろう」と思っても、後から問題になることがあります。
負債調査① 借金の確認
ここが非常に重要です。
借金は遺言ではコントロールできません
■ 主な借金
- 消費者金融
- クレジットカード
- ローン
- 保証債務
■ よくある問題
- 本人しか知らない
- 家族が把握していない
- 少額だと思っていたら大きい
負債調査② 信用情報の確認
借金の確認には、信用情報機関の開示請求が有効です。
■ 主な機関
- CIC
- JICC
- 全国銀行個人信用情報センター
これにより、
- 借入状況
- クレジット利用
- ローン残高
が把握できます。
なぜ負債調査が特に重要なのか
理由は明確です。相続はプラスもマイナスも引き継ぐかです。
■ よくある失敗
- 遺言に従って相続
- 後から借金発覚
- 放棄できず負担
これは非常にリスクが高いです。
調査をせずに遺言を書くリスク
事前調査をせずに遺言を書くと、
■ リスク① 不完全な遺言になる
- 財産漏れ
- 内容不備
■ リスク② 相続人が困る
- 手続きが進まない
- 追加調査が必要
■ リスク③ トラブルになる
- 不公平
- 借金問題
「良かれと思って書いた遺言」が逆効果になることもあります。
遺言作成前にやるべき整理
調査が終わったら、整理することが重要です。
■ 整理内容
- 財産一覧
- 負債一覧
- 相続人(関係説明図)
これにより、現実に沿った遺言が作れるようになります。
北九州で遺言作成を考える方へ
北九州では、
- 平日動けない
- 財産が分散している
- 情報が整理されていない
といったケースが多いです。
そのため、調査を専門家に任せる選択も重要です。
まとめ
遺言を書く前にやるべきことは、
- 財産調査
- 負債調査
- 情報整理
です。
そして最も重要なのは、調査なしに遺言は書かないことです。
財産調査・遺言書の作成でお困りなら
「遺言を書きたいが何から始めればいいかわからない」
「財産や借金を整理したい」
そのような方は、まず調査から始めることが重要です。
行政書士74事務所では、
- 相続人調査(戸籍収集・一覧図作成)
- 相続財産調査(預貯金・不動産・負債)
- 信用情報機関の開示請求サポート
を行っております。
北九州・下関エリアは出張訪問で対応しておりますので、お忙しい方でも安心してご相談いただけます。
遺言作成をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。


